SUBARU インプレッサWRX STI、ニュル24時間でクラス4位入賞
RESULT
- SHIMIZU KAZUO
- YOSHIDA TOSHIHIRO
- ENGELS MARCEL
- VAN DAM CARLO
DETAIL
5月13日~16日に開催された第38回ニュルブルクリンク24時間レースにSTI NBRチャレンジチームからSUBARUインプレッサ WRX STIが出場。モータージャーナリストでニュルブルクリンクの走行経験が豊富な清水和夫、スーパー耐久シリーズで長くSUBARUで戦っている吉田寿博、地元ドイツのマルセル・エンゲルス、カルロ・ヴァン・ダム(オランダ)の4名がドライバーラインアップを組み、STIの独自プログラムとして2度目の24時間レースに挑みました。
出場車両のSUBARUインプレッサ WRX STI(GRB型)5ドアは、STIが開発したロードカー用スポーツパーツを組み込んだ車両で、STIコンプリートカーの延長線上にあるレースカーです。フレキシブルタワーバーなど、ユニークなシャシー補剛パーツを組み込んでいます。前年の経験から、シャシーの軽量化と徹底した低重心化、旋回性能の向上、ドライバーの運転のし易さの向上、エンジンパワーの向上およびトランスミッションギヤ比の最適化などが施され、ニュルブルクリンクに運び込まれました。
15日(土)にスタートした決勝レースのSUBARUインプレッサ WRX STIは、SP3Tクラス13位のスターティンググリッドから清水がスタート。一時間目にクラス12位、その後同8位、数時間後には同6位へとポジションを上げていきました。2リッターターボカーの同クラスは、今回のレースカテゴリーの中で最も参加台数が多く、激戦区として知られています。その後朝方にクラス4位となると、多くのマシンがクラッシュやトラブルでリタイヤする中、最後までノートラブル、ノーアクシデントのフリーランを通し、24時間で139周(約3,527.5km)を走破。総合24位、クラス4位入賞を果たしました。この年は、気温が4度から12度程度と低いものの、路面はドライコンディションを24時間保ちました。明け方近くにはノルドシュライフェで霧が発生しましたが、走行中断などはなくレースはスームズに進行しました。しかし、STIにとってはレースウィークにフルコースを走行できる時間が少なく、予選タイムアタックがまさにぶっつけ本番となるため、セットアップを進めている余裕がないことが課題として浮き彫りになりました。この年のベストタイムはレースが3/4以上経過した日曜日の正午前に記録されています。
STIチーム監督の辰己英治は、「"世界のSUBARUファンのために"をテーマに掲げ、今年のプロジェクトをスタートさせましたが、私たちSTIだけの力ではこの結果は成し遂げられなかったはずです。多くの方々に支えていただき、またパートナーとして力を貸していただいたおかげで、このような素晴らしい結果を得られたものと、心から感謝いたしております。本当にありがとうございました」と語っています。
MACHINE
- ベース車両
- SUBARU インプレッサ WRX STI(GRB型)
- 全長/全幅/全高/
ホイールベース - 4,415mm / 1,795mm / 1,405mm / 2,625mm
- 車両重量
- 1240kg
- エンジン
- EJ20 BOXER DOHC 16バルブ AVCS ツインスクロールターボ +φ38リストリクター
- 総排気量
- 1,994(cc)
- 最高出力
/最大トルク - 320ps@5500rpm /47kgf-m@3000rpm
- トランスミッション
- 6MT
- クラッチ
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- ステアリング
- ラック&ピニオン式
- タイヤ / ホイール
- DUNLOP / BBS 18インチマグネシウム鍛造ホイール
- ダンパー
- BILSTEIN
- ブレーキ
- BREMBO(フロント4ポット、リヤ2ポット)
- ブレーキパッド
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