SUBARU WRX STI、念願のSP3Tクラス優勝
RESULT
- YOSHIDA TOSHIHIRO
- SASAKI KOTA
- ENGELS MARCEL
- VAN DAM CARLO
DETAIL
この年のニュルブルクリンク24時間レースは、6月23日から26日に行われました。STIからは、総勢23台の強豪がひしめくSP3TクラスにSUBARU WRX STI 4ドア(GVB型)をエントリー。ドライバーは、ニュルブルクリンク24時間レース出場経験の豊富な吉田寿博、2010年からチームに参加しているカルロ・ヴァン・ダム(オランダ)、地元のマルセル・エンゲルス(ドイツ)に、日本のSUPER GTレースにもレガシィB4 GT300で出場している佐々木孝太を加えた4名を採用しています。2010年までは5ドアのインプレッサWRX STIをベースにしていましたが、「優勝を狙えるクルマ、ヨーロッパの名車達を打ち負かせるマシン」を作るため、重量バランスに優れ空力デバイスを有効に使える4ドア車をベース車に選んでいます。
約200台を超す車両が一斉にスタートするニュルブルクリンク24時間レースは、森林地帯の間を縫う、道幅が狭くブラインドコーナーの多いトリッキーなノルドシュライフェ(北コース)と変わりやすい天候のため、世界一過酷なツーリングカーレースとして知られています。レースウィークにはマシンのセッティングを行う走行時間が十分にとれないため、STI NBRチャレンジチームは、この年に初めて5月に同じコースで行われたVLN(ニュルブルクリンク長距離選手権)6時間レースに出場し、参戦車両やドライバーの慣熟を行っています。
24時間レースは、25日の午後4時にスタート。ウェットコンディションのもと予選クラス6位のポジションからチーフドライバーの吉田がスタートしたSUBARU WRX STIは、AWDの抜群の安定性を活かし一時間後にはクラス首位となりました。やがて路面はドライとなり、ライバル達は猛然と追い上げを開始しましたが、SUBARU WRX STIは首位をキープ。その後ヴァン・ダムとエンゲルスへとバトンをつなぎ、また吉田に戻るルーティンを繰り返し、夜間のスティントをパスしたルーキーの佐々木も明け方から周回の積み上げに参加。SUBARU WRX STIは一度も首位を譲ることなく、24時間を走り抜き、総合21位で念願のSP3Tクラス初優勝を果たしました。総周回数は142周、一昼夜で走破したレース距離は約3,603.7kmに達しました。接触などのアクシデントもメカニカルトラブルも一切ないパーフェクトなレースを展開したSTIチーム監督の辰己英治は、「今回のレースの目的は、STIが作ったクルマで世界の名車と勝負し、優勝することでした。それが叶い、とても嬉しいです。STIのクルマ作りの方向性が間違っていないことが、ここで証明できました。また、STIのクルマは楽しい、ということがひとりでも多くのSUBARUオーナーに届けば幸いです」と語っています。
MACHINE
- ベース車両
- SUBARU WRX STI(GVB型)
- 全長/全幅/全高/
ホイールベース - 4,580mm / 1,835mm / 1,385mm / 2,625mm
- 車両重量
- 1,220Kg
- エンジン
- EJ20 BOXER DOHC 16バルブ AVCS ツインスクロールターボ +φ38リストリクター
- 総排気量
- 1,994(cc)
- 最高出力
/最大トルク - 250kw(340PS)/5,500rpm 461Nm(47kgf・m)/3,000rpm
- トランスミッション
- 6MT
- クラッチ
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- ステアリング
- ラック&ピニオン式
- タイヤ / ホイール
- DUNLOP / BBS 18インチアルミ鍛造ホイール
- ダンパー
- BILSTEIN
- ブレーキ
- AP(フロント6ポット、リヤ4ポット)
- ブレーキパッド
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