2014

新型SUBARU WRX STIの初挑戦はクラス4位

RESULT

RESULT
SP3T CLASS4
総合32
DRIVERS
  • YOSHIDA TOSHIHIRO
  • SASAKI KOTA
  • LASEE MARCEL
  • VAN DAM CARLO

DETAIL

3年ぶりにニュルブルクリンク24時間レースは6月の開催となりました。暦の上では初夏ですが、天候が不安定なのは変わらずで、気温も6℃から20℃と乱高下し、プラクティスや予選の最中には降雨もありましたが、24時間の決勝レースは終始ドライコンディションで行われました。
出場車両はこの年のオートサロンで世界初公開を果たした新型SUBARU WRX STIで、基本コンポーネントは実績のあるパーツをベースにしていますが、空力性能やエンジン出力を向上させ、さらにレース用シーケンシャルトランスミッションを導入したことで大きくパフォーマンスアップを果たしています。
予選では前年のタイムを6秒強上回るタイムを出し、ライバルが違反によりグリッド降格したこともあってSUBARU WRX STIはSP3Tクラス・ポールポジションから24時間レースをスタートすることになりました。レースでは、序盤にトラフィックに詰まっている際に後続2車に交わされて3位となりましたが、11時間経過時に同2台が後退したことで再び首位を取り戻します。しかし、それから2時間後の深夜にスロー走行車を避けきれずに接触し、ここで負ったダメージを修復するために約30分をロスし、1周以上あったリードを使い果たしてしまいます。クラス3位でリスタートしたのち、上位2台を追ってアグレッシブな走りを見せましたが、ロスを容易には取り戻すことはできません。さらに、夜明け後の午前8時過ぎには、先の接触に起因すると思われるトラブルが駆動系に発生しピットイン。ディーラーメカニック達の迅速な作業により、修復は約25分間で完了しました。しかしその後、夜間にイエローフラッグ追い越しをしたことが判明し、ペナルティとして3分32秒のピットストップを命じられたことで、首位からのギャップはさらに広がってしまいます。SUBARUドライバー達はその後も諦めることなく、ベストラップを刻むなど速いペースで周回を重ねますが逆転は叶わず、周回数138周を走破して総合32位、SP3Tクラス4位でレースを終えました。
STI総監督の辰己英治は、「これまでのNBRチャレンジで得たノウハウを新型SUBARU WRX STIレースカーに注ぎ込み、今年の24時間レースに臨みました。クルマはじっくりと仕上げ、事前にVLNレース(ニュルブルクリンク長距離選手権シリーズ)に二度出場して、準備を整えました。期待したこのクルマのパフォーマンスは予選などで確認することができましたが、決勝ではライバル達の豊富な経験の前に力及ばずでした。不運やアクシデントもありましたが、また、7年連続で完走したとはいえ結果的に優勝を果たせなかったので力不足だったとしか言いようがありません。とても残念ですが、次へ向かうステップボードにしたいと考えています」と語っています。

MACHINE

ベース車両
SUBARU WRX STI
全長/全幅/全高/
ホイールベース
4,890mm / 1,835mm / 1,395mm / 2,650mm
車両重量
1,230Kg
エンジン
EJ20 BOXER DOHC 16バルブ AVCS ツインスクロールターボ
総排気量
1,994(cc)
最高出力
/最大トルク
250kw(340PS)/5,500rpm 461Nm(47kgf・m)/3,000rpm
トランスミッション
シーケンシャル6速ミッション
クラッチ
-
ステアリング
ラック&ピニオン式
タイヤ / ホイール
DUNLOP / BBS 18インチマグネシウム鍛造ホイール
ダンパー
BILSTEIN
ブレーキ
Brembo(フロント6ポット、リヤ4ポット)
ブレーキパッド
-