SUBARU WRX
マシントラブルを乗り越えクラス2位完走
RESULT
- VAN DAM CARLO
- SCHRICK TIM
- YAMAUCHI HIDEKI
- IGUCHI TAKUTO
DETAIL
5月20日から21日にドイツ・ニュルブルクリンクにて開催された第51回ニュルブルクリンク24時間レースに、SUBARU/STIチームは新型WRX S4をベースとする新型車両で参戦しました。このチャレンジは、2008年以来、今年で16年目の挑戦となります。
SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2023は、新型2.4L直噴ターボエンジンを搭載し、2.0L以上2.6L未満のターボ車がエントリーする「SP4T」クラスに参戦します。
ゼッケン番号は惜しくもリタイアを決断した昨年の挑戦を受け継ぎ114番でクラス優勝を目指します。
5月19日の予選では目標であった9分切りを達成し、SP4Tクラストップ・総合85番手から24時間決勝レースが始まります。スタートドライバーは燃費に優れる井口が担当。
トップグループのつば競り合いによるスタート後数周の混乱もなく、各クラスともクリーンな1時間を過ごした。フォーメーションラップ+7周で給油のためピットインするクルマが多い中、SUBARU/STIチームは1周多い8周を完了して17時20分頃にピットイン。85番手スタートながら46番手まで順位を上げ、ヴァン・ダム、シュリック、山内とバトンを繋いでいきます。
その後、無線の不具合、オルタネータートラブルがあったものの好調に周回を重ねるSUBARU WRXだが14時間経過後の午前5時37分にサスペンショントラブルからガードレールにヒット、大きなダメージを負ってしまいます。
トラブルの原因究明、足回り部品の交換、エンジン交換など4時間半にも及ぶ整備を終え、午前11時過ぎSUBARU WRXは再びコースに戻ります。再出走時の順位は101位です。
再出走後は大きなトラブルなくSUBARU WRXは猛烈な追い上げをします。
5月21日(日)16時7分、235,000名もの観客を集めた第51回ADACニュルブルクリンク24時間レースのチェッカーフラッグが振られ、SP4Tクラスにエントリーした114号車SUBARU WRX NBR CHALLENGE(カルロ・ヴァンダム/ティム・シュリック/山内英輝/井口卓人)は、途中マシントラブルで修理に4.5時間ピットロスしたものの、24時間で総周回数114周(走行距離約2,893km)を走破し、総合77位、SP4Tクラス2位で完走を遂げることができました。
辰己英治総監督のコメント
「新エンジン、新車での出場となりましたが、トラブルも多く、SUBARUファンの皆様のご期待通りの結果にはなりませんでした。改めてニュルブルクリンクは難しいレースだということを痛感しました。それでもドライバー達やメカニック、エンジニアの皆が全力で対処してくれ、最後にチェッカーフラッグを受けられたことには感謝します」
MACHINE
- ベース車両
- SUBARU WRX S4
- 全長/全幅/全高/
ホイールベース - 5,270mm / 1,900mm / 1,390mm / 2,690mm
- 車両重量
- 1,290Kg
- エンジン
- FA24 BOXER DOHC 16バルブ AVCS シングルスクロールターボ
- 総排気量
- 2,387(cc)
- 最高出力
/最大トルク - 280kw(380PS)/5,500rpm 590Nm(60kgf・m)/3,500rpm
- トランスミッション
- 6速シーケンシャルギヤボックス+パドルシフト
- クラッチ
- 小倉クラッチ製 5.5インチマルチプレート
- サスペンション
- フロント : ストラット / リヤ : ダブルウィッシュボーン
- タイヤ / ホイール
- FALKEN / BBS製18x11J
- ブレーキ
- フロント:6ポット / リヤ:4ポット