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2019年07月16日 パフォーマンスパーツ

フォレスターエアロパッケージについて

今回はフォレスターエアロパーツについて解説いたします。

みなさんは「エアロパーツ」そう聞いてどのような効果を思い浮かべますか? 「風を味方につける」とは具体的にどういうことなのでしょうか?

STIのエアロパーツの効果は特に高速走行時において、風の影響による車体のブレを軽減します。結果、修正舵が少なくなる、車体がフワフワするような感覚を減少させるなど、車が「まっすぐ進むようになった」を体験することのできるパーツです。

レースでは、渾身の1周回より毎周回速いことが求められます。つまり風の影響を極力廃して、「思ったように車が進むこと」「車体が安定していること」をエアロパーツによって実現する。ドライバーが安心できて「疲れにくい車」を設計することが重要です。まさにそれがSTI / SUBARUの基本的な設計姿勢「安心・安全」なのです。

「長距離移動の時に、運転が少しでも楽になれば・・」とのお客様の声にお応えすべく、まさにSTIがレースにて培ってきた技術を生かし、風による影響を軽減し「安心して安全な運転ができるよう」パーツを設計しています。

※STIのエアロパーツはSUBARU車の安全装備、アイサイトや歩行者保護エアバッグなどの動作を妨げないよう、実験を繰り返し設計されております。

①フロントリップスポイラー
バンパー下に装着するスポイラーで風を受け、スポイラーが地面に向かって押し付けられることで、ダウンフォース(車を地面方向へ押し付ける力)を生みます。 高速度で車が走る際、空気が車体下へ流れ込むと、飛行機と同じように車体を浮かす方向に揚力が働きます。車体が浮くとタイヤが地面を捉える力が減るので、安定感が損なわれます。そのため如何に適切なダウンフォースを発生させるかを考え、風を斜めに受ける形状となっています。

②フロントサイドアンダースポイラー
レースに参加している車両によくみられる、「カナード」と同様の効果が得られます。せり出しているフィンにより、高速な風をホイール周辺に生み、負圧(圧力差)によってホイールハウス(ホイールが取り付いているくぼみ)内の空気を外へ吸出します。高速度で動いている車はホイールハウス内で乱流が発生し、小さな轍(わだち)にハンドルが取られる様に、細かい修正舵が発生してしまうことがあります。
そのため、ホイールハウス内の乱流を整えることは、レースにおいても非常に有効な知見なのです。図1はホイール周辺の風の速さを表しています。フロントサイドアンダースポイラーを取り付けている、フォレスターはホイール上部から、緑色の風が外に向かって抜け出ていることが分かります。

③サイドアンダースポイラー
サイドアンダースポイラーはドア下のサイドシルに取り付けるパーツです。 図2をご覧ください。フォレスターにかかる風の向きと速度を表しています。左がエアロ未着用車です。
エアロ着用車はドア周辺を通る風が、車体に密着していることが分かります。ここで乱流が発生していると、ランダムに車が左右に押されてしまい、車のブレにつながります。サイドアンダースポイラーにより、車体周辺の風を整え、安定性を高めています。

④エアロガーニッシュ
小さくても本エアロシリーズで非常に効果が高いと実験結果の出ているパーツです。 図2から見て取れるように、リア(後部)ホイール部分を流れる風が、整えられており車体後方へキレイに流していることが分かります。

⑤リアサイドアンダースポイラー
雪山や泥道を走った後、リアゲートが泥まみれになっていることはありませんか?走行中、車後部を流れる風がリアゲートに向かって巻き込まれているからなのです。
この巻き込まれた乱流は車を後部へ引っ張る力(ドラッグ)が加速などの走行性の邪魔をすることがあります。そこで後部にスポイラーを装着することによって、車体になぞってリアゲートに巻き込まれる乱流を、より車体から離れたところで発生させて改善しています。

このように特に車体の安定性に注目して、フォレスターのエアロパーツは設計されており、高速道路を利用するようなロングドライブで特に効果を発揮します。車体がぶれず、修正舵が少ないことは「安心感」「疲労感の軽減」など、いざというときの落ち着きにつながり、「安全」をもたらし、そして何より他のクルマとは少し違うドレスアップとなります。
ぜひ、フォレスターエアロパッケージを検討してみてはいかがでしょうか。